ながさわ整形外科 医療法人ピーチパイ

肩の骨折を契機に五十肩の治療を行い 症状の軽減をみた症例

60才の男性です。

X年4月27日孫と遊んでいて転倒し右肩を打撲し、即日当院を受診されました。

右肩の骨折と診断し、5月2日からは当院で実施している早期運動療法という治療法で運動を開始しました。

6月3日には右肩の固定を外し、より積極的なリハビリを開始しました。

4か月経過した8月22日にはレントゲン所見で骨折は治癒しています。

受傷時と4か月時点でのレントゲン像

fx治癒時.jpg

しかし、患者さんの右肩の挙上状態の制限は強い状態で、通常の早期運動療法の経過とは異なると感じました。

fx拘縮 4か月後.jpg

すると、患者さんから骨折前から五十肩で肩は挙上できなかったという情報提供がありました。

おそらく五十肩の発症からは半年以上経過していると思われ、簡単に可動域の制限が改善することは難しいことは十分に予想が可能でした。

そこで右肩の関節内注射の治療を併用し、積極的に五十肩へのリハビリを開始しました。

fx拘縮 リハ経過.jpg

3か月のリハビリで患者さんは日常生活に支障を感じなくなり、リハビリは終了となりました。